野々市さんぽの案内はたいてい野町駅を起点にしていますが、西金沢に住んでいる人なら、わざわざ野町まで出る必要はありません。新西金沢から石川線に乗れば、2駅・4分で着きます。

この記事で紹介するのは野々市市側のスポットです。西金沢駅・新西金沢駅は金沢市、この記事の行き先は市境をまたいだ野々市市になります。

新西金沢から2駅、4分、200円

西金沢駅の改札を出てすぐの新西金沢駅から、石川線の鶴来行きに乗ります。押野を過ぎて次が野々市駅。乗換案内で調べると、所要4分・IC運賃200円でした(記事執筆時点)。

降りる野々市駅は本町1丁目にある無人駅です。開業は1916年(大正5年)12月1日。当時は石川鉄道と松金電車鉄道の連絡駅として生まれました。いまはホーム1面1線だけの駅ですが、かつてここで別の鉄道に乗り換えられたわけです。その松金線については消えた鉄道・北陸鉄道松金線に書きました。

一軒目 — 国指定重要文化財の喜多家住宅

駅から南西へ歩いて、本町3丁目へ。喜多家住宅(喜多記念館)があります。

喜多家はもとは福井藩の武士で、貞享3年(1686年)に藩を離れて野々市に移り住んだと野々市市は説明しています。その後は菜種油の商人に転じ、明治時代からは酒造業を営みました。

いま建っている主屋は、明治24年(1891年)の野々市大火のあとに建てられたもの。金沢市材木町の醤油屋の建物を移築したと伝わります。主屋と道具蔵が1971年(昭和46年)に、奥に残る酒造場が令和元年に、それぞれ国の重要文化財に指定されました。

所在地野々市市本町3丁目8番11号
開館9時〜17時
休館月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
入館料一般400円 / 小中高生200円 / 未就学児無料

二軒目 — 歩いて数分、無料の郷土資料館

喜多家住宅から同じ本町3丁目を数分歩けば、野々市市郷土資料館(NoNo)です。こちらは江戸時代末期の農村商家旧魚住家住宅を使った施設で、市の指定文化財。1982年(昭和57年)に開館し、1994年(平成6年)に現在地へ移築されました。

  • 所在地:野々市市本町3丁目19番24号
  • 開館:9時〜17時
  • 休館:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土日は除く)、12月28日〜1月3日
  • 入館料:無料

館内には「かふぇコーナー」が併設されていると案内されています。

かふぇコーナーが開いている曜日・時間は、今回の調べでは公式の情報として確認できませんでした。休憩をあてにする場合は、事前に施設へお問い合わせください。

帰りは野々市工大前駅から

来た道を戻ってもいいのですが、本町2丁目の野々市工大前駅まで歩いて、そこから新西金沢へ戻ると一周になります。この駅は1931年(昭和6年)に「上野々市駅」として開業し、1963年に「工専前」、1966年にいまの駅名へと二度改称しています。

そして、この本町一帯は江戸時代、金沢城下から京へ向かう旧北国街道の宿場でした。加賀藩は野々市を城下を出て最初の宿駅に定めています。詳しくは旧北国街道と押野をどうぞ。文化財を2軒見て歩く道そのものが、かつての街道筋というわけです。

行く前に確認したいこと

  • 石川線は本数が限られます。行きも帰りも時刻表を先に見ておくのが安心です。同じ石川線で終点まで行く旅は西金沢は白山への玄関口にまとめています。
  • 開館時間・休館日・料金は記事執筆時点(2026年9月)に公式サイトで確認したものです。おでかけ前にご確認ください。

参考