この記事で紹介するのは野々市市側のスポットです。西金沢駅からは市境をまたいで南西へ2キロほど、隣のIR野々市駅が最寄りになります。
御経塚に長く建っていたイオン御経塚ショッピングセンター(もとの御経塚サティ)は、2021年5月31日に閉店しました。あの大きな箱がまるごと消えたあと、同じ場所に2023年6月28日に開業したのがアークスクエア御経塚です。ただし、できあがったものは「新しいイオン」ではありませんでした。
3社が1つの建物に入っている
いちばん変わっているのは、建物を3社で区分所有しているという点です。
| 店舗 | 運営 |
|---|---|
| ホームセンタームサシ御経塚店 | アークランズ |
| Tecc LIFE SELECT 野々市御経塚店 | ヤマダデンキ |
| イオンスタイル御経塚 | イオンリテール |
ホームセンター・家電量販店・食品スーパーという、ふつうは別々の敷地に建つ3業態が、ひとつの建物に横並びで入っています。運営会社を出店者としてではなく共同のオーナーとして並べた形です。
アークランズはこの施設を「モールとは一線を画した日本初の業態」「業種を超えてコラボレーションする総合生活提案型ショッピングスクエア」と説明しています。専門店を細かく並べた通路を歩かせるモール型ではなく、大きな売場をつなげた構成、というのが実際に歩いたときの印象に近いと思います。
このほか、開業時点ではペット用品のNICO PET、リフォームのアークホーム、チェントペルチェントが同時にオープンしています。Tecc LIFE SELECTのみ2日遅れの6月30日開店でした。
- 敷地面積:約45,600平方メートル
- 総売場面積:約31,100平方メートル
- 駐車台数:1,200台
開業後に飲食店などのテナントが増えています。記事執筆時点の営業店舗・営業時間は店舗ごとに異なるので、おでかけ前に各店の公式情報でご確認ください。
前にあったのは「マイカル北陸の1号店」
跡地の話をするなら、前の建物にも触れておきたいところです。
ここにあった御経塚サティは、1998年(平成10年)3月14日開業。マイカル北陸の第1号店でした。地上3階建て、店舗面積は26,512平方メートル。開業と同日にワーナー・マイカル・シネマズ御経塚も入り、映画館のある郊外型ショッピングセンターという当時の新しい形を、この地域に持ち込んだ施設だったことになります。
2011年3月1日、イオンとマイカルの経営統合にともなって「サティ」の名前が消え、イオン御経塚ショッピングセンターに改称。そして2021年5月31日に閉店しました。映画館のイオンシネマ御経塚も同じ日に閉館しています。
閉店の背景には、西へ約1.6キロの白山市横江町にイオンモール白山(2021年7月19日開業)が控えていたことがあります。約200店舗・駐車場約3,800台という規模の施設が近くにできるタイミングでの閉店でした。
「イオンシネマ御経塚」は2021年に閉館済みです。地図アプリや古いまとめ記事にはまだ載っていることがあるので、映画を目的に行く場合は注意してください。
御経塚という土地の重なり方
この一帯は、施設の入れ替わりが速い場所です。1998年にサティが建ち、2021年に消え、2023年に別の形の大型店が建った。25年でひととおり入れ替わったことになります。
一方で、そこから歩いて数分のところには3700年前の縄文集落の跡が国史跡として残っています。国道8号沿いの新しい大型店と、1000年以上続いた縄文のムラが、同じ「御経塚」という地名のなかに並んでいる。この重なり方は、けっこう御経塚らしい風景だと思います。
なお御経塚は野々市市、西金沢駅は金沢市です。すぐ隣に見えて行政区は別で、その境目がなぜ複雑なのかは押野が金沢市と野々市市に分かれている話のほうで書きました。
アクセス
- IRいしかわ鉄道 野々市駅から徒歩約10分(西金沢駅から1駅、約2.4キロ)
- 西金沢駅からは南西へ直線で2キロほど。徒歩だと距離があるので、自転車か車が現実的です
- 駐車場1,200台
石川県内には「野々市駅」を名乗る駅が複数あります。ここでの最寄りはIRいしかわ鉄道の野々市駅です。北陸鉄道石川線の野々市駅とは別の駅なので、経路検索のときにご注意ください。