JR(現IR)の西金沢駅のすぐ隣に、もうひとつの駅があります。北陸鉄道石川線の 新西金沢駅 です。野町と鶴来を結ぶこのローカル線は、西金沢のまちの風景に欠かせない存在です。

「新野々市駅」として開業

新西金沢駅は 1915年(大正4年)6月22日、石川電気鉄道が新野々市—鶴来間を開業した際に「新野々市駅」として誕生しました。開業当時はいまのような電車ではなく、軌間762mmの軽便鉄道で、蒸気動力での運行だったと伝わっています。

国鉄の駅(当時の野々市駅、現・西金沢駅)に接続する乗換駅として、開業当初からまちの結節点でした。

「新西金沢駅」への改称

国鉄側の駅が1925年に「西金沢駅」へ改称したのに続き、1926年(大正15年)2月10日、こちらも「新西金沢駅」に改称されました。「新」がつくのは、先にあった国鉄駅と区別するための私鉄らしい命名です。

いまの石川線

現在の石川線は野町—鶴来間を結ぶ北陸鉄道の路線で、通学・通勤の足として走り続けています。新西金沢駅はIR西金沢駅との乗換駅として、大正から100年以上、同じ場所で人の流れを見守ってきました。

小さな駅舎と単線の線路が残る駅前の風景は、西金沢の「時間の積み重ね」をいちばん感じられる場所かもしれません。

参考